ウェイ・ダイがDisperse/Collectを発表 ― 自作のCrypto++ライブラリを使用

この投稿は、ウェイ・ダイが実際にコードを書き、リリースし、保守していた実践的なプログラマーであったことを示す証拠だ。彼が後にb-money(1998年)を実装しなかったのは、技術的能力の不足ではなかった ― 2014年のLessWrongでの本人の告白(「クリプト・アナーキーに幻滅を感じていた」)が裏付けるように、意図的な選択だった。「できなかった」と「しなかった」の区別は、ビットコインに至る知的歴史を理解する上で極めて重要だ。

サイファーパンクメーリングリストより、1996年2月5-6日:

「昨年の投稿で、ラビンの情報分散スキームが信頼性の低いリメイラーネットワークを経由して大きなファイルを送信するのに有用だと提案したことのフォローアップとして、自分のCrypto++ライブラリからDisperse/Collectというシェアウェアパッケージを作成した。Disperseはファイルを冗長なピースに分割し、base 64でエンコードする。Collectはそれらをデコードし、元のファイルを再構成する。このソフトウェアは私のホームページ http://www.eskimo.com/~weidai からダウンロードできる。」

[この投稿は、1996年初頭までにウェイ・ダイがCrypto++暗号ライブラリを含む複数のソフトウェアプロジェクトを作成し公開していたことを確認する。Crypto++は後にMicrosoft Office GrooveやLastPassなどの商用製品に組み込まれるほどの完成度を持つライブラリとなった。ダイが後の1998年11月にb-moneyを実装なしで発表したのは、経験豊富なプログラマーによる意図的な選択であり、技術的な限界ではなかった。]