代替ジェネシスブロック — 2008年9月のサトシのプレリリーステストブロック

2022年10月6日、セキュリティ研究者SerHackが「The Story Behind the Alternative Genesis Block of Bitcoin」を発表し、公式ローンチの約4か月前のプレリリース版ビットコインジェネシスブロックを分析した。

発見の経緯: 2013年12月23日、BitcoinTalkユーザー「Cryddit」(レイ・ディリンジャー、別名Bear)が、2008年11月にサトシ・ナカモトからセキュリティ監査のために非公開で共有されたソースコードを投稿した。ディリンジャーはブロックチェーンコードのレビューを、ハル・フィニーはスクリプト言語のレビューを担当した。このコードには2009年1月3日にローンチされたものとは全く異なるパラメータのジェネシスブロックが含まれていた。

プレリリース版ジェネシスブロック:

パラメータプレリリース版(2008年9月)公式版(2009年1月)
タイムスタンプ1221069728(2008年9月10日 18:02:08 UTC)1231006505(2009年1月3日 18:15:05 UTC)
ハッシュ0x000006b15d1327d67e...0x000000000019d6689c...
難易度(nBits)20(テスト用の「ridiculously easy」)0x1d00ffff(Difficulty 1)
ノンス141,7552,083,236,893
ブロック報酬10,000ユニット(「cents」)50 BTC

金融危機との関連: プレリリース版ジェネシスブロックのタイムスタンプ2008年9月10日は、Lehman Brothersが約39億ドルの四半期損失を発表した日と一致する。Lehman Brothersはその5日後の9月15日に破産申請した。これはサトシが論文を2008年10月31日に公開する以前から、進行中の金融危機を直接の動機としてビットコインを開発していたことを示唆している。

その他のプレリリース版の違い: 2008年11月のコードには初期のIRCクライアントフレームワーク、P2Pマーケットプレイス、バーチャルポーカーゲームも含まれていた — いずれも2009年1月の公開リリース前に削除された機能である。プレリリース版のパラメータ(ブロックあたり10,000ユニット)での総供給量は約19.9億ビットコインになるはずだった。